眼と太陽光と紫色の光

 ハロルド・ペパード博士の「特訓版 眼がどんどんよくなる」の中には、眼の日光浴をして、リラックス、太陽の恵みやエネルギーを眼にという項目がある。

 

 ペパード博士の「眼の日光浴」のやり方は、太陽に向かって、眼を閉じて、首をゆっくり左右に動かして、5分くらい日光浴をして、時折瞬間的に眼をあける(ただし太陽は絶対に直視しない)というものである。

 

 私もやってみたら、確かに気持ちがよいし、リラックス効果があるように思われました。しかし結構5分というのは、長く、直射日光も結構あつく感じたので、温罨法の効果もあり、太陽の自然光に癒されている様にも思われました。

 

 そういうことを1月中旬頃、朝礼で職員に話したら、慶応大の坪田一男教授が、バイオレット光(紫色)をひよこの眼に当てると、近視進行を押さえる遺伝子の数値が上昇していることを発見したというニュースを教えてくれました。

 

 下記にハザードマップというHPに掲載された記事を引用する。 http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/8/18479.html

 

  バイオレット光は、人の目で見える可視光線の中でも波長が 

 短い360−400ナノメートル(nm)の紫色の光で、屋内にはほと 

 んど存在しない。

 

  研究グループは、コンタクトレンズを使っている13〜18歳ま

 での中高生を対象に、コンタクトレンズのバイオレット光透過

 率と近視の進行具合を比較したところ、バイオレット光を透過

 するレンズを装着した116人は、透過しないレンズを使ってい

 る31人より、眼軸の伸び(近視の進行)が少ないことを突き止 

 めた。

 

  坪田教授は「LEDや蛍光灯などの照明にはバイオレット光が

 含まれておらず、メガネやガラスもUVカット機能に加えて、バ

 イオレット光をほとんど通さない材質が使われている。現代の

 暮らしが、近視の世界的な増大に結びついている可能性があ

 る」と指摘。今回の発見が近視人口の増加に歯止めをかける治

 療薬につながるものとして期待を寄せている。

 

  なおこの研究成果は、科学誌「EbioMedicine」電子版に掲載さ

 れた。

  

 私は、実は以前から、紫外線や低波長の光は有害な面もあるけれど、紫外線は殺菌効果もあるし、低波長の青色光は体内時計をコントロールするのに昼間は必要な面もあるので、うまくつきあう様な形をとれないものかと思っていました。

 

 近視の進行については、最近はもっぱら、網膜周辺のボケ像が近視の進行に関与しているとの仮説が、幅を利かせています。オルソケラトロジーなども、同仮説で説明されている様ですし、子供に遠近両用眼鏡等が処方されたり、以前から様々な説があり、まだまだ、わかっていない所のようです。

 

 以前からあるような、眼の日光浴の話から、その関連の重要な情報に出くわしたと思いました。